
日本海に面した直江津から軽井沢を目指して、信越本線と呼ばれることになる線路が敷かれてゆき、1888年(明治21年)5月1日に直江津から長野までの区間が開業した。現在の妙高高原駅はそのときに「田口駅」として、新潟と長野の県境付近に開設された。
周辺は日本百名山のひとつ妙高山の広々とした裾野で、交通の便がよくなるにつれ、スキー場やゴルフ場に温泉や別荘地などが集まる高原リゾートに発展。1969年(昭和44年)10月1日には「妙高高原駅」という、その玄関口にふさわしい駅名に改称された。本券はその改称記念に発行されたものである。
入場券の表面は、疎林に囲まれた開けた草地で子どもたちが遊ぶという、いかにも夏の避暑地という写真が置かれている。

裏面には田口駅の開業から妙高高原駅への改称までのあらましと、観光地としての妙高高原の簡単な説明が記されている。

国鉄時代やJR時代初期の時刻表を開いて妙高高原駅に目を落とすと、関東や北陸方面に向かう優等列車が何本も止まり、夜行列車や駅弁販売もある。冬季には東京や名古屋からスキー客を乗せた臨時列車もやってきていた。
古い時刻表からはリゾート地の玄関口としての賑わいが感じられ、駅名を改称したかいがあるといった様子だが、90年代の終わりくらいから徐々にそうした優等列車や駅弁は姿を消してゆく。2015年(平成27年)3月14日には北陸新幹線の長野〜金沢間が開業したことに伴い第三セクター鉄道に移管。いまでは普通列車が発着するばかりとなり、妙高高原駅というより田口駅といった様子の駅になっている。
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