
1985年(昭和60年)11月16日、国鉄明知線を引き継いで明知鉄道が開業した。多治見市や中津川市のある岐阜県の東濃地方に位置し、中央本線の恵那駅から行き止まりの明智駅までを結ぶ、全長25.1kmの路線である。
本券は明知鉄道の開業1周年を記念して発行されたもので、硬券の記念入場券3枚を収めた台紙を、二つ折りにした作りになっている。
台紙の表面には「開業1周年記念入場券」の文字と、当時の主力車両であったアケチ1形というレールバスが、緑のなかを快走する写真が載せてある。この車両は開業に合わせて5両が用意されたが、1999年(平成11年)までにすべて廃車となっている。

台紙の裏面には明知鉄道の路線図が載せてある。

台紙を開くと右側には恵那・岩村・明智という3駅の硬券入場券がセットされている。現在はすべて恵那市に属しているが、当時は恵那市・岩村町・明智町の玄関口であった駅だ。左側には岩村町が輩出した偉大な教育者、明治の紫式部と称されるほど才能豊かで、明治から大正にかけて日本の女子教育の普及に生涯を捧げた、下田歌子の肖像画と紹介文が載せてある。


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