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国鉄静岡局1971年(昭和46年)
国鉄静岡局1971年(昭和46年)

浜松駅 旅行センター開業 記念入場券

静岡県を代表する都市のひとつ浜松市が、市制60周年を迎えた1971年(昭和46年)、浜松駅の旅行センター開業を記念して発行された入場券である。内容は浜松駅の記念入場券5枚を紙袋に入れたセットになっている。

紙袋と入場券5枚のセット内容。
セット内容

紙袋は無地で、表面には「浜松駅旅行センター開業記念」といった必要最小限の文字が記してあり、裏面にはなにも記載されていないという簡素なものである。

紙袋の表面 (13.8 × 7.4 cm)。
紙袋 表面 (13.8 × 7.4 cm)

入場券1枚目の表面は、遠州灘に面した広大な砂丘、中田島砂丘の写真になっている。浜松駅からバスで20分ほどの近距離にあり、本数も多いので手軽に訪ねることのできる砂丘だ。

裏面には中田島大砂丘と題した解説文があり、鳥取・千葉と共に日本三大砂丘のひとつのようなことが記されている。なぜ県名で表してあるけど、それぞれ鳥取砂丘と九十九里浜のことだろう。三大砂丘は鳥取砂丘・中田島砂丘・吹上浜とされることが多いけど、猿ヶ森砂丘・庄内砂丘・九十九里浜といったものが加えられることがあり、その状況は半世紀前でも同じだったことがうかがえる。

入場券1枚目の表面 (11.7 × 6 cm)。
入場券1枚目 表面 (11.7 × 6 cm)
入場券1枚目の裏面。
入場券1枚目 裏面

入場券2枚目の表面は迫力ある大凧の写真で、裏面には「たこあげ祭り」とあるが「浜松まつり」の凧揚げ風景である。毎年ゴールデンウィークに開催され、昼には白熱する凧揚げ合戦、夜には絢爛豪華な御殿屋台の引き回しと、昼夜を問わず熱気あふれる静岡県でも最大規模の祭りだ。明治に江戸とさかのぼれる歴史ある祭りだけど、浜松まつりと称されたのは戦後に東海道本線が浜松まで電化されたことを記念してというから、鉄道とも縁のある祭りである。

入場券2枚目の表面 (11.7 × 6 cm)。
入場券2枚目 表面 (11.7 × 6 cm)
入場券2枚目の裏面。
入場券2枚目 裏面

入場券3枚目の表面は、巨大な噴水やガラス張りの建物がある写真で、どこのリゾート施設だろうかと裏面をみると浜松市フラワーパークであった。浜名湖や舘山寺温泉の近くにあり、約3,000種もの植物が生育しているという広大な植物園だ。

入場券3枚目の表面 (11.7 × 6 cm)。
入場券3枚目 表面 (11.7 × 6 cm)
入場券の3枚目の裏面。
入場券3枚目 裏面

入場券4枚目の表面は、徳川家康に縁のある浜松城の写真。写っているのは1958年(昭和33年)に建てられた復興天守で、現在もそのままの姿をみることができる。鉄筋コンクリート造りとはいえ既に70年近くが経過していて、これはこれで歴史ある建物となっている。

天守内部は定番ともいえる資料館や展望台になっている。何年か前に見学に訪れたことがあるのだが、年間わずか3日しかない休館日に当たってしまい、外から見上げただけで終わったことを思い出す。

入場券4枚目の表面 (11.7 × 6 cm)。
入場券4枚目 表面 (11.7 × 6 cm)
入場券4枚目の裏面。
入場券4枚目 裏面

入場券5枚目の表面は、復元された縄文時代の建物が並ぶ蜆塚遺跡しじみづかいせきの写真だ。縄文時代後期から晩期にかけての集落跡で、建物や墓地のほか、名前の由来でもあるしじみの貝塚といったものが発掘され、国の史跡にも指定されている。

入場券の発行当時は遺跡を見学する場所という感じだったけど、現在では遺跡の出土品も展示される浜松市博物館が隣接して建てられ、茅葺き古民家の高山家住宅が移築されるなど、地域の歴史や文化を広く学ぶことのできる場所になっている。

入場券5枚目の表面 (11.7 × 6 cm)。
入場券5枚目 表面 (11.7 × 6 cm)
入場券5枚目の裏面。
入場券5枚目 裏面
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