
鹿児島駅は県名を名乗っていながらどこか影の薄い駅である。鹿児島の中心的な駅を思わせる名前で、実際そうであった時代もあるのだが、隣りの西鹿児島駅(現 鹿児島中央駅)周辺が発展するにつれ、人や列車の動きがそちら中心になったためである。影は薄いが歴史は深く開業したのは1901年(明治34年)6月10日のことで、半世紀近くも前になる1981年(昭和56年)に早くも80周年を迎えている。
本券は開業80周年を記念して発行されたもので、表面には当時改築されたばかりだった4代目の鹿児島駅舎の写真をメインに、桜島と戦災で失われた2代目駅舎の写真が添えられている。

裏面には鹿児島駅の沿革と、桜島の紹介文が掲載されている。

開業125周年を迎えた現在の鹿児島駅であるが、当時は隣りの西鹿児島駅の影に隠れたような存在だったものが、西鹿児島駅に九州新幹線がやってきて鹿児島中央駅を名乗るようになったことで、ますます影が薄くなった感じがする。時刻表の索引地図にある県の代表駅もいつしか鹿児島から鹿児島中央に移ってしまった。
当時まだ新しかった4代目駅舎は、老朽化やバリアフリー化のため建て替えられ、現在は2代目駅舎のデザインを取り入れた5代目駅舎となっている。

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