
関西と北陸を結ぶ鉄道輸送は、明治時代から長く米原から琵琶湖東岸を北上する、北陸本線に頼ってきた。これは名古屋方面からの列車には都合がいいが、大阪方面からの列車にとっては遠回りである。米原への寄り道を解消して関西と北陸を短絡する、琵琶湖西岸の湖西線が開業したのは、1974年(昭和49年)7月20日のことであった。
本券は湖西線開業を記念して発行された入場券で、表面は複線電化の高架橋が連なる湖西線の写真で飾られている。新幹線と見紛うほど立派な線路であるが、走っているのはローカル線を思わせる古びたディーゼルカーで、アンバランスではあるが国鉄らしい光景でもある。当時の関西と北陸の間には、グリーン車2両に食堂車まで組み込んだ、12両編成の特急電車が運転されていて、そちらであれば様になったと思うけど、優等列車が湖西線経由になったのは翌年のダイヤ改正からのことである。

裏面には湖西線の路線図と概要が載せられている。

開業当初は普通列車が走るばかりだった湖西線は、1975年(昭和50年)3月10日のダイヤ改正で、関西と北陸を結ぶ優等列車の多くが走り抜けるようになった。以来現在に至るまで特急や貨物列車の行き交う大動脈として活躍している。

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